次こそ成功を…改良重ねた鹿児島ロケット5号機、鹿児島大で機体を公開 肝付・辺塚海岸で28日に打ち上げ

改良を重ねた鹿児島ロケット5号機について説明する片野田洋教授=16日、鹿児島大学

 鹿児島大学や第一工科大学などでつくる鹿児島ハイブリッドロケット研究会は16日、肝付町の辺塚海岸から28日に打ち上げる予定の「鹿児島ロケット5号機」を鹿児島市の鹿大で公開した。

 同機は全長2.6メートル、直径14センチ、重さ20キロ。衛星利用測位システム(GPS)受信機を搭載し、位置情報をはじめ飛行時の各種データ取得を目指す。目標高度は約2キロ。

 2023年3月に打ち上げた4号機は、パラシュートが想定より早く開いたため失敗した。5号機はパラシュートを放出する機構を改良した。研究会代表の片野田洋・鹿大大学院教授は「一番の目的はパラシュートが正常に作動すること。機体を無事に回収したい」と話した。

 午後2~5時に打ち上げる。当日は午前4時から午後5時まで、辺塚海岸に通じる県道内之浦佐多線の一部区間で車両通行止め。打ち上げ直前に射点から陸上側2キロ、海上側約3キロの範囲を立ち入り禁止区域に設定する。予備日は29日~3月2日。

公開された鹿児島ロケット5号機=16日、鹿児島大学

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