サッカースーパーカップ 昨季J1王者の神戸、川崎に完封負け 今季初タイトル逃す

神戸-川崎 前半、シュートを放つ神戸・佐々木(右)=撮影・吉澤敬太

 サッカーJリーグのシーズン到来を告げる富士フイルム・スーパーカップは17日、東京・国立競技場で行われ、昨季J1王者のヴィッセル神戸は0-1で天皇杯全日本選手権覇者の川崎フロンターレに敗れた。

 13日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の試合から先発を総入れ替えした川崎に対し、神戸は昨季の優勝メンバーで構成。立ち上がりからボールを保持したがクロスの質が伴わず、ゴールを奪えない。前半の再三のピンチには、日本代表GK前川が好セーブを連発した。

 神戸は後半開始直後、先制を許す。川崎の右FKから山口のクリアボールが相手に当たってゴールを割られた。打開を図るため、後半25分にMF井手口とDF広瀬の新加入組を投入。広瀬の右クロスにFW大迫が合わせるなどしたが得点できず、今季初タイトルの獲得を逃した。

 神戸は24日にJ1リーグの開幕を迎え、敵地ヤマハスタジアム(静岡県磐田市)でジュビロ磐田と対戦する。(有島弘記)

 【ヴィッセル神戸】川崎製鉄水島サッカー部が母体。クラブ創設後の初練習を予定した1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生した。96年の日本フットボールリーグ(JFL)2位でJリーグ昇格が決定。成績不振に伴う経営難となった2004年、楽天を率いる三木谷浩史氏の個人資産管理会社が営業権を取得し、15年に楽天グループの傘下に移った。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタら国内外のスターを擁した20年元日、クラブ初タイトルとなる天皇杯を獲得。発足29年目の昨季、J1リーグを初制覇した。

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