「そういう展開だとミスも起こる」…無得点敗戦に神戸主将が説く 「仕掛けていくのが大事」

神戸主将からは「自分たちのサッカーを徹底しなきゃいけなかった」と反省の弁。[写真:©超ワールドサッカー]

J1王者のヴィッセル神戸は4年ぶりの大会制覇とはならなかった。

神戸は17日に国立競技場で行われたFUJIFILM SUPER CUP 2024で川崎フロンターレと対戦。前半こそフィジカルを押し出したスタイルで天皇杯王者をリズムに乗らせなかった神戸だが、後半早々にセットプレーから崩れ、0-1で敗戦した。

前日会見でメンバーが大きく変わった“新生”川崎Fに「昨季より手強い」とイメージを膨らませ、試合にフル出場した山口蛍は「もう少し自分たちのサッカーを徹底しなきゃいけなかった展開だったかな」と反省の弁を述べた。

そんな神戸は今季も高強度の戦いが基本だが、この試合では国立競技場のピッチ状況もあるとはいえ、川崎Fがバフェティンビ・ゴミスをターゲットにして攻撃を組み立てたりと持ち味のプレスを掻い潜られるシーンが多々あった。

プレスを裏返そうとしてくる相手を上回る対抗策が必要になりそうだが、33歳MFは「裏返されるのを怖がってラインを下げちゃうと、一番良くない」とし、考えを巡らせた。

「高いラインを保ちながら、DFラインの裏に出たボールはGKがカバーするとか、そういった意識ももう少しあってもいい」

「ずるずると引いて、ゴールエリアで守るというのはあまりしたくない。昨季はそういう展開のなかでもみんなが身体を張ってのブロックができていた」

「なるべくペナルティエリアのなかに入れたくないし、どの相手でも前から取りにいきたい」

今日の試合では比較的にボールを保持する時間帯も長かったが、ノーゴールが示すとおり、後ろからの繋ぎで得点に直結する形を作れず。パスワークのテンポも上がらず、エースの大迫勇也になかなか良いボールを運べなかった。

そこもまた1つの課題で、主将も今日を振り返りながら「相手の動きに自分たちがアクションを起こす展開だった。それは自分たちがやってきたことじゃない。そういう展開だと、ミスも起こる」と先に仕掛けていく必要を説いた。

「ロングボールや、対角のパスを狙ってはいたけど、自分たちが狙いとしたタイミングじゃなくて、相手がきたから『じゃあ、蹴ります』って感じだった」

「試合が終わってからも選手同士で話をしたけど、相手がこなくても、自分たちが仕掛けていくのが大事になる」

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