大熊町産イチゴでクロワッサンとタルトを開発 ふたば未来学園高とマルト 福島県いわき市で販売

大熊産イチゴを使ったクロワッサン

 ふたば未来学園高(福島県広野町)の生徒と、スーパーマーケットを展開する「マルト」(本社・同県いわき市)は大熊町産イチゴを使ったクロワッサンとタルトの新商品を共同開発し、17日に同市のマルトショッピングセンター平尼子店で販売した。18、24、25の3日間も同店で販売する。

 同校総合学科アカデミック系列2年の菅波楽々(らら)さんが大熊町の復興を応援したいと、探究活動の授業の中で昨年7月から商品開発に取り組んできた。菅波さんのアイデアをマルトが商品化した。いずれもネクサスファームおおくまで収穫されたイチゴを使用した。

 クロワッサンは商品名が「大熊さんのいちご」で、イチゴ、ホイップクリーム、カスタードクリームを使い、甘さと酸味をバランス良く仕上げた。タルトは商品名が「大熊さんの山盛りいちごのタルト」で、イチゴの品種「紅ほっぺ」「やよいひめ」をたっぷりと載せた。販売価格はいずれも486円(税込み)。

 17日は同店で菅波さんと、同校の南郷真帆さん(2年)、佐藤愛心(まなみ)さん(3年)が販売実習を行った。菅波さんは「イチゴの新商品を通じて大熊町の現状を多くの人に知ってほしい」とPRした。

大熊産イチゴを使ったクロワッサンとタルトをPRする(左から)菅波さん、南郷さん、佐藤さん

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