ふくしまジュニアチャレンジ表彰式 災害への備え誓う グランプリの小沢さん、菜根藩などたたえる

最高賞のグランプリに輝いた(前列左から)谷川さん、佐藤さん、今井さん、小沢さん。後列左から斎藤さん、芳見社長、前川審査委員長

 災害から地域を守る活動とアイデアを募った福島民報社の「第5回小中学生まちづくり大賞(ふくしまジュニアチャレンジ)」の表彰式は17日、福島県福島市の民報ビルで行われた。最高賞のグランプリ(福テレ斎藤恭紀賞)に輝いた白河市の大信小6年の小沢勇登(ゆうと)さん(11)=活動部門=、郡山市の菜根藩=アイデア部門=などをたたえた。受賞者は災害への備えに万全を期すことを誓った。

 福島民報社の芳見弘一社長が「いつ起きるか分からない災害には日頃の備えが大切。皆さんのアイデアを県民で受け止め、防災先進県を目指していきたい」とあいさつした。芳見社長、前川直哉審査委員長(ふくしま学びのネットワーク理事・事務局長、福島大准教授)、審査委員会アドバイザーを務めた福島テレビのお天気キャスターで気象予報士・防災士の斎藤恭紀(やすのり)さんが小沢さんや菜根藩メンバーの谷川陽生(はるき)さん(11)、佐藤豪太(ごうた)さん(10)、今井優登(ゆうと)さん(10)=いずれも薫小5年=にグランプリの賞状とトロフィーを贈った。他の受賞者も表彰した。

 大沼博文県教育長、森涼県私立中学高校協会長、斉藤紀明県企画調整部次長が祝辞を述べた。斎藤恭紀さんが講演し、前川委員長が講評した。前回のふくしまジュニアチャレンジでグランプリに輝いた只見町の角田杏(あん)さん(13)=只見中1年=も出席した。

 県内の小中学校から活動部門に19件、アイデア部門に177件の計196件の応募があった。活動部門はグランプリ1件、福島民報社賞1件、金賞3件、銀賞3件、銅賞7件の計15件、アイデア部門はグランプリ1件、福島民報社賞3件、金賞4件、銀賞5件、銅賞16件の計29件を選んだ。

 前川委員長はじめ、伊藤恵美県地域振興課総括主幹兼副課長、川井孝寿県教育庁義務教育課長、武藤浩之桜の聖母学院小校長、お茶の水女子大4年の太田朝弓(さゆみ)さん、古川雄二福島民報社地域づくり局長が審査した。

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