小3考案「よくばり給食」 タコライスにたっぷり野菜、教室でも好評 吉川で学校給食を考えるコンテスト

教育長賞の「よくばり吉川づくし給食」(埼玉県吉川市提供)

 埼玉県吉川市は地元産の食材を使った学校給食を考えるコンテストを行い、市長賞(メニュー部門)に「吉川産はちみつ入りにんじん」と「こまつな蒸しパン」、教育長賞(献立部門)には「よくばり吉川づくし給食」を選出した。

 地域の食文化に興味を持ってもらおうと、市が今回初めて企画した。市内の小中学生を対象に昨年夏から募集すると、メニュー部門に115点、献立部門に361点の応募があった。栄養士の1次選考後、審査員による投票で優秀作品が決まった。

 市長賞に選ばれた栄小学校1年生の安蒜澄伶さんは「野菜が苦手な人でもおいしく食べられるよう、はちみつを入れて小松菜の苦みを抑えたことがポイント」と喜びの声。

 教育長賞は北谷小学校3年生の岩崎あんさんが考えた「よくばり吉川づくし給食」で、メニューは吉川産野菜を加えたタコスミート、小松菜のキャロットケーキ、キャベツとブロッコリーのおかか和え。1食分の栄養バランスや全体の彩りも評価された。岩崎さんは「大好きなタコライスに吉川のおいしい野菜をたっぷり入れた」と説明した。

 市学校教育センターによると、優秀作品は1月末に給食で提供されて児童生徒に好評だったという。

© 株式会社埼玉新聞社