佐世保市 第2子以降の保育料を1、2歳無償に 2024年度予算計上へ 

 長崎県佐世保市は2024年度から、第2子以降の保育料を無償化する方針を固めた。近く開会する定例市議会に提案する24年度一般会計予算案に事業費を計上する。保育料無償化は、宮島大典市長が23年4月の市長選で公約に掲げた一つ。23年11月に表明した市立中3年の給食費無償化の事業費も予算計上する予定で、物価高騰が続く中、子育て世帯の負担を軽減し、子育てしやすい環境を整える。
 国は現在、1子目から3~5歳の保育を無償にしている。佐世保市も原則として、子ども2人以上が保育園や幼稚園、認可保育所などに在籍する場合、2子目の保育料は半額、3子目を無料としている。
 市関係者によると、24年度からはこの制度を拡充。2子以降の年齢が1、2歳の場合、現在の半額負担を無償にする。長崎市が2人以上が同時に在籍するのを条件にしているのに対し、佐世保市は同時在籍の有無を問わないという。0歳児はこれまで同様、半額負担となる。対象者は約850人と試算し、事業費の約1億7800万円は市の一般財源から捻出する。
 無償化を巡って市長は、23年12月の市議会一般質問で「(子ども・子育て支援の)要となる事業」と必要性を示し「国、県の動向をみながら精査している」と意欲を示していた。

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