19日(月)から一週間程度 梅雨のような天気続く 西~東日本で大雨のおそれも

週間天気予報と予想最高気温

 19日(月)から一週間程度は、本州付近に前線が停滞するため、全国的に曇りや雨の日が続く予想。西日本や東日本では大雨のおそれもある。さらに、前線の影響で空気の入れ替わりが激しくなるため、日々の寒暖差が大きくなりそうだ。

19日(月)は西から下り坂 九州など春一番か

19日(月)の雨と風の予想(上:午前8時、下:午後8時)

 19日(月)になると日本列島を覆っていた高気圧が離れ、西から前線や低気圧が近づく。西日本は朝から本降りの雨となり、東日本や北日本も夜には雨の降り出す所が多い。南から暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本や東日本を中心に雷を伴って激しく降る所もある予想。

 全国的に南風が強まり、九州などでは春一番が吹く可能性がある。雨風ともに強く、荒れた天気となりそうだ。

19日の天気分布予報

 北日本でも雪ではなく雨が降りやすいため、積雪の多い地域では雪解けが進む。なだれや、屋根からの落雪に注意が必要。

前線停滞 大雨のおそれも

20日午前9時の予想天気図。しばらく本州付近に前線が停滞する

 しばらく本州付近に前線が停滞するため、今後一週間程度は曇りや雨の日が続く。例年では3月後半から4月前半にかけて、「菜種梅雨」と呼ばれる菜の花が咲く頃の長雨がある。この菜種梅雨が一か月ほど早くやってきたようだ。

 特に、前線が本州にかかる20日(火)から22日(木)頃は、西~東日本を中心に雨雲が発達しやすく、2月とは思えないような大雨になるおそれがある。久しぶりに長靴やレインコートの出番があるかもしれない。

激しい寒暖差 東京は初夏のち真冬

東京の週間予報

 この先は前線の影響で、上空の寒気や暖気が大きく入れ替わる。週の前半にかけては気温が高く、20日(火)の東京の最高気温は22℃と、ゴールデンウィーク頃の暖かさに。

 その後は前線と共に寒気が南下し、気温が急降下。23日(金)の東京は7℃と真冬並みの寒さになる予想。関東は内陸などで雪がちらついてもおかしくない。

花粉が飛びやすい日

 また、週の前半にかけての暖かさで、花粉がこれまでより多く飛ぶ所もありそうだ。週の後半は気温が下がるため花粉は落ち着きそうだが、激しい寒暖差で体調を崩さないように注意したい。(気象予報士・小林雅美)

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