福井県永平寺町の曹洞宗大本山永平寺で新たな修行僧が入門を求める「上山(じょうざん)」が始まった。冷え込みの強い早朝、新参僧は山門前に立ち続け、厳しい修行の道に入る覚悟を示した。
2月18日午前7時過ぎ、今年最初となる「一番上山」の7人が網代(あじろ)がさと黒の法衣を身に着け山門前に到着。厳かな静寂を破るように木の板を打ち鳴らし、約30分間、直立不動の姿勢を保った。その後、「客行(かあん)」と呼ばれる先輩の僧が姿をみせ、問答が始まった。
⇒ワシントン・ポストが選ぶ「2024年に旅すべき場所」に福井県…推しは永平寺
修行の目的を問われ、新参僧は大きな声で「道元禅師の教えを学びたく修行に参りました」と答えて決意を示し、門をくぐることを許された。
⇒大本山永平寺に関するニュースもっと詳しく
新参僧は座禅を中心に修行を行い、食事、着物の着方など永平寺の基本作法を学ぶ。上山は3月中旬まで続き、約50人が入門する予定。