踏み間違いで「急発進」防止装置に問い合わせ急増 高齢者の暴走事故後に数十件

福島県鏡石町で72歳の女が運転する車が暴走し、2人が死傷した事故で、車を運転していた女は、「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と供述しています。これを受け、福島県内のカー用品店では、踏み間違いによる急発進を防ぐ装置の問い合わせが増えています。

15日、JR鏡石駅で72歳の女が運転する軽自動車が男女2人をはね駅舎に突っ込んだ事故。19歳の男子大学生が死亡し、女子大学生が重傷を負いました。

2022年、福島市では、当時97歳の男性が歩道を時速60キロ程度で暴走。40代の女性を死亡させ、4人にけがをさせました。いずれの事故も「ブレーキとアクセルの踏み間違い」が原因でした。

会津若松市のカー用品店で販売されている「ペダルの見張り番Ⅱ」は、車に取り付けることでペダルの信号を制御し、停止時や徐行時に踏み間違いによる急発進を防ぐことができます。

200種類以上の車種に対応しているということです。

家族からも…暴走事故後、数十件の問い合わせ

通常の車と装置を取り付けた車の映像を比較すると、誤ってアクセルを強く踏み込んでも急発進せず、その後ブレーキを踏んで止まるまでの違いが見て取れます。

スーパーオートバックス・楡井直哉マネージャー「(鏡石町の暴走事故後)ご家族連れでご高齢のお客様がご来店される、また、若いご家族がお母さまお父さまのためにつけたいというお問い合わせも増えています」

なかには、車の傷を見た家族が心配し、相談するケースもあり、こちらの店舗では、鏡石町の暴走事故後、数十件の問い合わせがあったといいます。装置の価格は、工賃を含め4万円、2時間程度で取り付けられるということです。

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