心を一つに、感謝の響き 山形・千歳小吹奏楽部、50周年

吹奏楽部創部50周年の記念演奏会に向けて練習する児童たち=山形市・千歳小

 山形市千歳小(富樫朗校長)の吹奏楽部が創立から50周年を迎え、記念演奏会を3月10日に開催する。マーチングには40年以上取り組んでおり、東北大会常連校。部員28人は本番に向けて曲の完成度を上げようと練習に励んでいる。

 同部は1973(昭和48)年に発足し、4年後からマーチングを始めた。本年度の大会には3~6年の23人が出場。惜しくも全国出場を逃したが、近年では2019、21、22年度に全国の舞台で勝負した。

 3年の入部時は9割の児童が譜面を読めないが、学年が上がるにつれて次第に譜面や楽器に詳しくなっていくという。活動は週3回程度行い、足踏みしてリズムを取りながらパートや全体での練習を重ねている。部長の6年種村希結(さゆ)さん(12)は他学年との関わりが有意義とし「学年は関係なく教え合う。みんなで一つの曲を作り上げるのがうれしく、楽しい」と話す。

 本番に向け、新しい曲の練習が増えた。種村さんは「受け継いできた先輩たちに感謝しながら演奏したい」と意気込み、副部長の6年安部瑠羽子(るうこ)さん(12)は「心を一つにし、リズムに乗り、楽しく、堂々と演奏したい」と話した。

 記念演奏会は3月10日午後3時から、市総合スポーツセンターで開く。オープニングはマーチング「オーバー・ザ・シー」で、カラーガードが加わって華やかに幕を開ける。その後、校歌や「威風堂々」「宝島」などを披露する。観客と一体となって行うマーチング体験、卒業生との合同演奏もある。入場は無料。問い合わせは同部のメールmarchingbandchitose@gmail.com

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