キャンドルの作品を通して高知の自然の美しさを発信 キャンドル作家『モーちゃん』の想い【高知】

まだまだ朝晩は冷え込む日が続いています。そんな中、やさしい灯りに癒されるのがキャンドルです。キャンドルの作品を通して高知の自然の美しさを発信する男性作家がいます。

美しく優しい風合いのキャンドル。SNS映えする「癒しグッズ」として女性を中心に人気を集めています。このキャンドルは、高知県いの町の工房「mowcandle(モーキャンドル)」の作品です。

いの町吾北地区にある工房兼ショップを訪ねました。工房が手掛けるキャンドルは吾北地区の岩や木などの自然をモチーフにしていて、やわらかい色合いのグラデーションと バリエーション豊かな形が特徴です。キャンドル作家で愛称が「モーちゃん」の村山匡史さんは、予約が入るとキャンドル作りのワークショップを開いています。樺山夏帆アナウンサーが体験させてもらいました。

まずは「色選び」。60色ほどのカラフルなロウから好きな色を選びます。そして金属の器に隙間ができないようぴっちりと詰めていきます。続いて熱で溶かしたワックスを、先ほどの器の中に流し込みます。次はいよいよ成形です。「型抜き」「手ごね」「ナイフカット」の3つの方法から選べます。樺山アナウンサーは一番失敗が少ないという「型抜き」に挑戦することに。まだ軟らかいワックスを型を使ってゆっくりとくり抜き、コロンとしたまるい形にしていきます。

余った材料を使って、もう一つ作らせて貰えることに。今度は、手ごねを選びました。自分の手で仕上げることで、色も形も世界に一つのキャンドルになりました。最後にコーティングをして、火をつけるための芯を通したら完成です。

淡い色使いの、まるで宝石箱のような2つのオリジナルキャンドルが完成しました。

村山さんは今から15年前、旅先で買ったキャンドルの灯りの美しさに魅せられ、独学でキャンドル作りを始めました。その後、神戸を拠点に活動していましたが、生まれ育った吾北地区の自然の魅力をキャンドルを通して伝えたいという気持ちが強まり、Uターンしました。

村山さんの作品「花」です。一見華やかに見えますが、よく見ると花びらがひび割れています。実は、キャンドルをつくる端材を使っています。そこにある思いがあります。

作品一つ一つにメッセージを込める村山さん。これからも吾北地区の自然の魅力をキャンドルを通して発信します。

キャンドルは、火を灯して明かりが揺らめいたときが一番美しいと話す村山さん。キラキラ輝くキャンドルの光を取り入れ、癒されてみてはいかがでしょうか。

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