英利下げ予想を6月に後ずれ、労働市場は底堅い=ゴールドマン

[20日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックスは20日、英利下げ時期予想を5月から6月に後ずれさせた。底堅い労働市場と賃金上昇圧力を理由に挙げている。

先週発表された2023年10─12月の英賃金上昇率は1年余ぶりの低水準だったが、利下げに向けた迅速な行動をそれほど促す内容ではなかったとみられる。イングランド銀行(英中央銀行)は警戒を維持している。

ゴールドマンは「賃金の伸びと基調的なサービスインフレに粘着性が引き続きみられる可能性を考慮すると、中銀が利下げに踏み切るまで時間を要し、その後より緩やかに利下げを進めるリスクは25%と考えている」と指摘。

「中心シナリオは年内に5回連続の25ベーシスポイント利下げと、25年6月のターミナルレート(利下げの最終到達点)3%だ」という。

中銀は今月、政策金利を5.25%に据え置いた。

© ロイター