【ベトナム】トゥアティエンフエ、25年に中央直轄市化[経済]

ベトナムのチャン・ホン・ハー副首相はこのほど、中部トゥアティエンフエ省を2025年までに中央直轄市、30年までに文化遺産都市とする決定に署名した。ベトナム・インベストメント・レビュー(VIR)が19日伝えた。

同省は目標実現に向け、交通やスマート都市、防災の各面を中心に一体的かつ先進的なインフラを整備する。

国連教育科学文化機関(ユネスコ)の有形・無形文化遺産に代表される固有の文化・歴史とともに、ベトナムからミャンマーまでを結ぶ東西経済回廊の東の玄関口という立地の潜在力と戦略的重要性を生かす。

遺産の価値保存・促進を基礎としながら、先進的でスマートな都市区を組み合わせ、遺産と都市を一体で発展させる。古都フエのほか、省北西部のフォンディエン町と南西部のフーバン郡などを中心に都市化を進める。

沿海都市の利点を生かしながら、高い経済競争力の発揮や気候変動への適応にも取り組む。国内の海洋経済拠点としての地位を確立し、加工や製造、再生可能エネルギー発電といった産業の成長を加速させる。

成長をけん引する3本柱にフエ史跡郡、チャンマイ—ランコー経済区、フォンディエン工業団地を定め、重点的に開発する。

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