【カンボジア】23年税収4%減、関税局が目標割れ[経済]

カンボジアの徴税当局は16日、2023年の税収が前年比3.9%減の59億米ドル(約8,900億円)だったと明らかにした。2つある徴税機関のうち、租税総局(GDT)は目標を上回ったが、関税消費税総局(GDCE)は大幅に割り込んだ。クメール・タイムズ(電子版)が19日伝えた。

税収の内訳は、GDTの税収が4.5%増の36億1,000万米ドルとなり、目標を1%上回った。一方、GDCEは15.7%減の22億8,000万米ドルで、目標の82.4%にとどまった。

GDCEのクン・ニム総局長は、関税収入減少の要因として、自動車輸入台数の減少、東南アジア諸国連合(ASEAN)自由貿易地域(AFTA)の取り決めに基づく税制優遇などを挙げた。

カンボジアでは、租税総局が主に所得税や付加価値税、不動産税、関税消費税総局が関税と消費税の徴収をそれぞれ管轄している。

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