上山市の全小中学校7校で20日、「小笹(おざさ)うるい給食」が行われ、児童生徒が春を告げる伝統野菜を味わいながら郷土の食文化に理解を深めた。
小笹うるいは1887年以降の明治20年代から栽培され、2019年には農林水産省の地理的表示(GI)保護制度に登録された。小笹うるい給食は地元愛の醸成につなげようと、かみのやまブランド推進協議会が企画し、JAやまがた南部営農センターが24キロほどを提供した。
中川小には同JA小笹うるい部会の粟野信善さん(70)らが訪れ、5、6年生28人に小笹うるいの歴史や栽培方法を教えた。児童は「早く食べたい」と待ち切れない様子で、粒マスタードあえを食べた6年宇津木萌彩(めい)さん(12)は「甘さと、ぬめりがあっておいしい。春の風が通り抜けた気分」とにっこり。