約1年半で異例の計11人目…チェルシー、ブライトンから敏腕スタッフの引き抜きに成功

ブライトンは20日、人材採用責任者であるサム・ジュエル氏がチェルシーでの新しいポジションを受け入れたことに伴い、退任することをクラブ公式サイトで発表した。

ブライトンはジュエル氏がガーデニング・リーブ(企業の情報流出を防ぐなどの目的とした退職する際に強制的に一定期間取得させる有給休暇)に入ったことを明らかにし、「クラブに対する長年の貢献に感謝している」と声明を発表している。

現在34歳のジュエル氏は、2016年にU-21の採用マネージャーとしてブライトンに加入すると、2018年に新人タレントスカウトマネージャーに昇進した後、ポール・ウィンスタンリー氏(現在チェルシーで共同スポーツ・ディレクターを担当)がブライトンを離れた後の2022年11月に採用担当責任者に就任した。

また、2018年にブライトンがこれまで未開拓の市場だった南米の偵察を始めた時にジュエル氏は大きな才能を発揮。エクアドル代表MFモイセス・カイセド(現チェルシー)やアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター(現リヴァプール)、パラグアイ代表MFフリオ・エンシソらの獲得に大きく貢献をしたことがイギリスメディア『フットボール・ロンドン』では伝えられている。

2022年5月にオーナーが交代したチェルシーでは、大幅な内部改革が行われており、多くの人材を獲得している。中でも、データに基づいた人材採用を高く評価しているブライトンからは2022年9月にグレアム・ポッター元監督を引き抜いて以来、カイセドやスペイン代表DFマルク・ククレジャ、同代表GKロベルト・サンチェスら3選手を加えると、総勢10人の選手・スタッフを引き抜いており、ジュエル氏はブライトンから11人目のチェルシー加入者となる。

なお、ガーデニング・リーブに入ったジュエル氏はイギリス紙『ガーディアン』によると、11月からチェルシーで働く予定となっており、ブライトン時代の上司でもあるポール・ウィンスタンリー氏らの下で採用チームの上級職に就任する予定であることが報じられている。

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