腰痛予防の好事例を表彰 休業損失が20年で10分の1に 厚労省・SAFEアワード

厚生労働省は2月9日、令和5年度のSAFEアワード授賞式を開催した。同省が主催するSAFEコンソーシアムの加盟企業が応募した労働災害防止・安全健康確保の活動事例から5部門15事例を優良事例として表彰している。腰痛予防部門では、JFEスチール㈱西日本製鉄所(倉敷地区)の筋骨格系疾患予防の活動が最優秀賞に輝いた。同事業場では、オリジナル体操による一次予防に加え、健診での腰痛リスクテストによる二次予防、ハイリスク者への運動指導による三次予防の対策を展開。約20年の取組みで腰痛原因の休業率は半分以下になり、筋骨格系疾患による休業日数の損失金額はピーク時の10分の1へ下がるなど成果を上げている。

厚労省の小林洋子安全衛生部長は、「人へ投資する企業に対する社会的な関心が高まっている。労働者を大切にする企業として、産業界だけでなく一般消費者やサービス利用者にも届くようにしっかりと周知を図っていく」とした。

© 株式会社労働新聞社