砺波高で21日、防災の授業が行われ、2年生約160人が簡易トイレの設営など避難所の行動を模擬体験し、万一に備えて防災力を高めた。
能登半島地震を教訓に、発災時の自助や共助の取り組みを強化するため、地理総合科目の授業で砺波市の行政出前講座の一環として行った。
市総務課防災・危機管理班の担当者3人を講師を務め、2年生は4クラスごとに3班に分かれ、災害時用のプライベートルームや、着替えや授乳にも対応できるテント内の簡易トイレ、加重400キロに耐える段ボール製ベッドの設営などを体験した。
生徒は実際に組み立てたベッドに座ったり、寝そべったりして感触を体感した。水や保存食、トイレ袋などの非常持ち出し袋にも理解を深めた。四方那智さん(17)は「いつ災害が起きてもおかしくない。備えの大切さを学ぶことができて良かった」と話した。