独、24年成長率見通し0.2%に大幅下方修正 地政学懸念など重し

Christian Kraemer Rachel More

[ベルリン 21日 ロイター] - ドイツ政府は21日、2024年の経済成長率は0.2%になるとし、従来見通しの1.3%から大幅に下方修正した。世界的な需要低迷、地政学的な不確実性、インフレ率の高止まりなどを反映した。

独経済は23年に0.3%縮小。ハーベック経済相は記者会見で「状況は極めて厳しい」とし、「完全に変化した世界環境の中で競争力を強化し、維持するために一段と取り組む必要がある」と述べた。

25年の経済成長率は1%、インフレ率は2%近辺になる見通し。政府は地政学的な危機と金利上昇に加え、高インフレとその結果としての購買力の低下などを課題として挙げた。

ハーベック経済相は、世界経済の弱体化も成長率見通しの抑制につながっていると指摘。「ドイツの経済成長は世界貿易に大きく依存しているが、世界貿易は歴史的な低水準で推移している」と語った。

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