楽しいよ、ソフトボール 鶴岡・中学女子クラブチーム、児童向け体験会

鶴岡東高生に教わりながらソフトボールを楽しむ子どもたち=庄内町・ほたるドーム

 ソフトボールの競技人口増加を目指し、鶴岡市の中学生女子クラブチーム「鶴岡ソフトボールアカデミー」(阿蘓淳一代表)は、鶴岡東高ソフトボール部などと連携して小学生向けの無料体験会を開いている。チームは中学体育連盟に登録し、2024年度から大会参加も予定。中学にソフト部がないため競技ができない生徒の受け皿にもなっている。

 チームは鶴岡一中ソフトボール部を前身とし、学区の垣根を越えて参加できるクラブチームとして19年に発足した。現在は同校グラウンドなどを拠点に練習し、中学生7人が所属している。チームがある田川地区の中学校ではソフト部が年々減り、現在は3校だという。体験会は競技者の裾野を広げようと、アカデミーと田川地区ソフトボール協会、鶴岡東高ソフト部が連携して本年度企画した。

 初の体験会は11日に庄内町のほたるドームで開かれた。庄内地域の園児と小学生14人が参加。鶴岡東高の部員14人が講師を務め、参加者のレベルに応じたメニューを部員が自ら考えた。参加者はプラスチックのボールを投げたり打ったりするゲームや、実際にソフトボールを使ってのキャッチボールなどを楽しんだ。

 鶴東高ソフト部主将の2年海老名南実さん(17)は「教える側になるのは自分たちにとってもプラスになった。ソフトを楽しんでくれる人が増えたらうれしい」と話していた。参加した同市大山小6年大滝奈緒さん(12)は「運動能力を上げたくて参加した。ボールを打つのが楽しい」と笑顔を見せた。

 アカデミーでは今後も無料体験会を開く予定。ほかに、週1回のソフトボール教室も開催している。対象は庄内地域の小中学生で男子も参加できる。初回のみ2千円。問い合わせは阿蘓代表090(7078)4555。

© 株式会社山形新聞社