2月22日は島根県が条例で定めた「竹島の日」です。韓国による不法占拠が続く竹島の問題を国内外に訴えようと、19回目の記念式典が開かれました。
コロナ禍を経て4年ぶりの通常開催。警察は県外からの応援など過去最大規模となる約850人態勢での警備に臨み、街はものものしい雰囲気に包まれました。
清水栞太 記者
「午前8時半の県庁前です。警察による厳戒態勢がしかれています」
横浜、鹿児島、熊本など、大音量の街宣車が全国各地から続々と集まり周辺に緊張感が走ります。
「竹島の日を定める条例」は竹島が島根県に編入された1905年2月22日にちなみ、100周年の2005年に制定。19回目となる今年の「竹島の日」式典は新型コロナによる行動制限が解消され4年ぶりの通常開催となりました。
竹島問題の早期解決を訴える団体が全国から集まることから、式典の会場周辺には県外からの応援を含む大勢の警察官が動員されました。
ものものしい警備が続く中、警察と団体のメンバーがもめる場面も…
「いい加減にせぇよこの野郎」
「おかしいだろお前たちがよぉ。言ってることが全然違うじゃねぇかこの野郎」
こうした中、式典に先立ち竹島資料室を視察したのは、政府代表の平沼正二郎政務官です。
県が長年国に求めている閣僚の出席は12年連続で果たされませんでした。
そして視察を終えた平沼政務官を待っていたのは団体のメンバーです。代表のメンバーが平沼政務官に直接要望書を渡しました。
「不法占拠している我が国固有の領土、竹島の即刻無条件返還を日本政府として強く求めることを要望する」
団体のメンバー
「日本の固有の領土であるのに我が国の政治家が弱腰でいるわけじゃないですか。私たちは小さな声を上げてるだけであって」
「なぜこの竹島も(北方領土と)同じ状況なのに国がきちんと竹島の日っていうのを制定して国家の運動としてなぜやってないのか、そういうことを我々は問題にしてるわけ」
式典がコロナ禍前の規模に戻ったことなどを受け、県警は今回、過去最大規模となる約850人態勢で警備にあたりました。
およそ30団体が20台の街宣車などを使って活動したということですが、大きなトラブルはありませんでした。