大きな目で鉄路を守る! JR九州の新型多機能検測車 指宿枕崎線を試験走行

JR指宿枕崎線の五位野駅で普通列車の通過待ちをする新型の多機能検測車「BIG EYE]=22日午後2時5分、鹿児島市平川町

 「大きな目で設備の不具合調べます」。JR九州の新型多機能検測車が22日、指宿枕崎線を走った。同社によると本格運用に向けた走行試験の一環という。鹿児島市平川町の五位野駅では、普通列車などと行き違うために十数分間停車。集まった鉄道ファンらが写真に収める様子も見られた。

 走りながら線路のゆがみやレール部材の検査、ホームやトンネルなど建築物との距離測定を高精度に行うことができる。

 人吉市や八代市などに被害をもたらした2020年7月豪雨災害で被災した車両をリニューアルした。愛称は「BIG EYE(ビッグアイ)」。大きな目玉や牛がモチーフの車両デザインを採用し、見た目の親しみやすさを演出している。

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