山形市の高楯中(星川仁一校長)の3年生51人が地域課題を解決するためのアイデアをまとめ、地元住民などを招いた学習成果の発表会が21日、同校で開かれた。
総合的な学習の時間を活用し、1年時から地域をフィールドに学びを深めてきた。代表の生徒8人が「地域を支える」と題してプレゼンテーションし、子どもの居場所づくりや防災意識の向上、若者と高齢者の交流などに関して提案を行った。
子ども食堂をコミュニティセンターで開催して住民同士の結び付きを強固にしたり、介護従事者を増やして高齢者との交流を活発化させたりするアイデアを紹介した。避難訓練を半年に1回のペースで行い、共助の輪を広げる考えなども語った。
イラストやデータを使って分かりやすく伝え、クイズも交えるなど工夫を凝らした。防災をテーマに発表した菊池優希さん(15)は「地域を支えるためにできることはたくさんある。学習を通じて新しい気付きがあった」と振り返った。