トルコ中銀、政策金利据え置き インフレ見通し悪化なら引き締めも

Ece Toksabay Tuvan Gumrukcu

[アンカラ 22日 ロイター] - トルコ中央銀行は22日、主要政策金利の1週間物レポレートを45%に据え置いた。ロイターがまとめた市場予想通りだった。ただ、インフレ見通しの大幅かつ持続的な悪化が見込まれる場合は政策スタンスを引き締める方針も示した。

先月の前回会合では利上げしていた。

中銀は今回の声明で「月ごとのインフレ率の基調的なトレンドに大幅で持続的な低下が見られ、インフレ期待が予想範囲に収まるまで」現在の政策金利水準を維持すると表明。

「引き締まった金融スタンスは、ディスインフレの重要な要素であるリラの実質的な上昇プロセスに引き続き寄与するだろう」とした。

中銀は昨年6月以降、政策金利を合計3650ベーシスポイント(bp)引き上げた。

ロイターのエコノミスト調査では11人全員が今月の金利据え置きを予想していた。

今月就任したカラハン総裁は8日、四半期インフレ報告を発表し、インフレ率が目標と一致する水準に低下するまで、金融引き締めスタンスを維持する決意を表明。年末時点のインフレ率見通しを36%に据え置いた。

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