長崎の練り製品をPRしようと「おでんの日」の22日、路面電車内でおでんや酒を楽しめる「おでん電車」の運行やかまぼこの販売会が長崎市内であった。
2月22日は、熱いおでんを食べるときに息を吹きかける「ふ~ふ~ふ~」の語呂合わせから、「おでんの日」とされる。おでん電車は、長崎電気軌道(同市)と同市内のかまぼこ業者などでつくる「長崎かんぼこ王国」が共同で企画した。
崇福寺電停を午後7時に出発し、蛍茶屋や出島などを経由して戻る約1時間半のコース。この日は王国の「国王」を務める鈴木史朗市長など招待客ら20人が乗車。車窓からの景色を眺めながら、熱々の練り物などが入った「長崎おでん」と弁当、酒を楽しんだ。
アサヒビールの木村拓生さん(38)は「夜の景色を見ながらのビールとおでんは最高」と話した。
飲み放題で1人4950円。予約制。3月9日までの運行分は完売した。同11~30日の運行分は同1日正午から販売する。申し込みは長崎電気軌道ウェブサイトの特設販売ページから。クレジット決済のみ。
同市銅座町の十八親和銀行本店では、王国が行員向けの販売会を開催した。
木村蒲鉾(かまぼこ)、杉永蒲鉾、長崎井上、長崎杉蒲が出店し、それぞれ自慢の練り物を出品。竜眼など4種類の具材が入った「長崎おでん」100食分の無料配布もあり、昼休みの食堂には行列ができた。
揚げかまぼこなどを買った同行員の長尾和弘さん(56)は「長崎の練り物はおいしい。昼食にしたい」、杉永蒲鉾の杉永清悟社長は「長崎おでんもだいぶ浸透してきた。イベントを通してさらに知名度を上げたい」とそれぞれ話した。