久々、雪かき追われる 22日の県内、村山地域中心に降雪

まとまった雪が降り、雪かきをする姿が目立った山形市内=22日午前8時46分、山形市香澄町1丁目

 前線が本州南岸に停滞した影響で、22日の県内は村山地域を中心にまとまった雪が降り、停電や列車の遅れも相次いだ。山形地方気象台によると、午前10時までの24時間降雪量が山形では22センチとなり、早朝から雪かきに追われる姿が見られた。

 同気象台によると、22日午後5時までの24時間降雪量の最大値は肘折22センチ(午前3時)、大井沢19センチ(同5時)、新庄17センチ(同6時)など。東南村山地域には一時、大雪注意報が発令された。

 県内ではスリップ事故も多発。県警交通企画課によると、22日午前8時半までの24時間にスリップ事故が80件発生したほか、日本自動車連盟(JAF)山形支部によると、21日午後4時から22日午前10時ごろまで脱輪やスタックでの出動が36件(速報値)あった。

 午後0時55分ごろには山辺、朝日両町の一部地域で、最大933戸(街路灯などを含む契約数)が停電し、同4時53分までに全面復旧した。JR仙山線は本県関係では下り普通列車1本が38分遅れ、乗客約220人に影響した。

 久しぶりの大雪となり山形市内では、日中も雪かきに汗する市民も。市内でラーメン店を経営する結城純さん(57)=南陽市三間通=は開店に間に合わせるため、午前4時には除雪を始めたという。「想像以上の積雪で、日中も合間を見て雪かきが必要だ」と嘆いた様子。山形市荒楯町1丁目、病院スタッフ舩山香織さん(48)は「いつもより雪が重くて大変」と話しスコップで雪を少しずつ運んでいた。

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