東根市東根小の敷地内に立つ国指定特別天然記念物「大ケヤキ」に飾る横綱作りが23日、同校で行われ、5年生と保護者、住民ら約130人が力を合わせて長さ約20メートル、重量約300キロの大物を完成させた。
住民有志らが先月下旬に稲わらを編んで準備したこもを用い、3本の縄を作った。児童たちは縄を持ち上げてより合わせる「三本ねじり」に取り組み、樹齢1500年超の巨木にふさわしい最大直径約1.5メートルの巨大横綱を仕上げた。
横綱を前に、記念撮影をした子どもたち。5年佐藤由志(ゆうし)君(11)は「予想以上に重くて大変だった。長く続いている伝統なので、僕たちも作ることができてうれしい」と話した。
大けやき横綱づくり実行委員会(鈴木祥司会長)と東根公民館(斎藤吉則館長)が主催し、30回目。横綱は4月29日に予定する学区内でのパレードでお披露目し、大ケヤキ前に飾られる。