「1年前に獲得すればCL出場権を失っていなかったかも」遠藤航、リバプール地元メディアから賛辞止まず!「カイセドやラビアよりもはるかに早く適応した」

夏の加入時に懐疑的な見方があったのが、遠い昔のことのようだ。

リバプールが遠藤航を獲得したときに、周囲からは疑問の声も上がった。当時、クラブは若手有望株のモイセス・カイセド、ロメロ・ラビアを相次いで獲り逃していた。そして手に入れたのがブンデスリーガで残留争いをしていた30歳のベテランだったことは、厳しい評価の一因となったのだ。

実際、当初は評価も良くなかった。しかし、12月以降の遠藤の活躍は周知のとおりだ。今ではアジアカップ出場のための離脱が惜しまれ、復帰後も存在感を高めるばかりとなっている。

2月23日、リバプール専門サイト『Liverpool.com』は、31歳になった遠藤がリバプールにとって「長期的な解決策にはならない」と指摘。そのうえで、「彼を獲得したリバプールがとてもうまくやったことは疑いない」と、日本代表キャプテンを称賛した。

「リバプールがケガに苦しめられている今季、エンドウは選手層の厚さという点で重要であることを証明してきた。週末のウェンブリー(リーグカップ決勝)で彼の名前が呼ばれても、リバプールファンの間に不安はないだろう。信頼できるMFだ」

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さらに、同メディアは「チェルシーにおけるカイセドやラビアよりも、エンドウははるかに早く、ずっとうまく適応してきた」と賛辞を続けている。

「当初の計画ではなかったかもしれない。だが、エンドウは大成功となった。これまでにリバプールがあまりやってこなかった類の補強だ。例えば、1年前にエンドウを獲得していたら、リバプールがチャンピオンズリーグ(CL)出場権を失うのを止められたかもしれない。今後、クロップの後任は補強担当者と一緒に考えるべきことだ」

チェルシーとのリーグカップ決勝に勝てば、遠藤にとってリバプールで初のタイトルとなる。Liverpool.comは「比較的安価で彼を獲得したのは成功だった」と期待を寄せている。

「カイセド相手に再び印象的なパフォーマンスを見せれば、エンドウは現在のリバプールにおけるステータスをさらに高められる」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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