【女性編】離婚後のひとり暮らしで実感した“自由と寂しさ”のリアル #3「離婚しても苦しかった自分…そして」

子どもがいない状態で離婚した場合、その後はひとり暮らしで生活していく人もいます。

それまで配偶者とふたりだった暮らしからひとりになったとき、想像していた自由と同時に思いがけない寂しさを覚えることも。

離婚したからこそ見えてきた「自分の姿」とは、どんなものだったのでしょうか。

「離婚後のひとり暮らし」を送る女性たちに話を聞いてみました。

「元夫のモラハラから逃げ出したのが一年前。最後は家庭裁判所の調停を使って何とか離婚が成立しました。

実家は県外なので別居からずっとひとり暮らし、子どもは夫にベッドでの時間を拒否されていたためいません。

離婚した今はそれでよかったと思いますが、結婚しているときは、同じ既婚でも子どもがいて幸せそうに過ごす友人たちがうらやましかったです。

元夫の『俺と同じくらい稼いでみろ』『結婚してやっているだけありがたいと思え』など、ありえない発言については友人たちにも以前から愚痴っていて、離婚が成立したときは一緒に喜んでくれる女友達もいました。

元夫は近くに私の実家がないから好き勝手していたのかもしれませんが、ひとり暮らしを始めてみるとまったく寂しさを感じることなくとにかく解放感でいっぱいで、家事なども問題なくこなせています。

『ひとりなのだな』と実感するのは、元夫ではなく既婚の友人たちが家族で楽しそうに過ごすのを目の当たりにするとき。

休日など、誰かとランチに行きたいなと思っても気軽に誘える人がおらず、平日の夜に友人と電話で話していても、賑やかな背後が伝わってくると自分が手にできなかった幸せがそこにあるのですよね。

『仕方ない』で済ませるには元夫への怒りが強く、気がつけば『どうしてこうなったのだろう』と一人ぼっちの自分を見て落ち込む日も多かったです。

お盆や年末年始など、時間がたっぷりあるときほど友人たちは家族との予定があって、その隙間に会えるけれど、家族のもとに帰る友人を見ると一方的に孤立感を覚えてしまい、苦しかったです。

離婚して一年くらいはそんな感じでつらかったのですが、今は趣味で加入したハンドメイドのサークルで知り合いが増え、同じ独身の友友人もできて楽しくお付き合いしています。

ひとり暮らしは自由だけれど周囲と合わない部分も多くて、自分なりに人付き合いを考えていかないと本当に孤立してしまうと実感します」(40歳/総務)

若い頃ならまだ独身の友人も多かったけれど、30代後半以降は既婚で子持ちが当たり前、という人も多いのではないでしょうか。

独身と既婚では生活がまったく違い、休日の過ごし方がなかなか合わないので約束も一苦労。

家族に囲まれる友人を見れば寂しさを感じますが、人間関係はいつだって自分の力で築いていけます。

人と触れ合う機会を積極的に持つことが、一方的な孤立感を避けるコツですね。

(ハピママ*/ 弘田 香)

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