沿岸住民、経済「回復していない」が増 岩手県の復興実感1月調査

 

 岩手県は、沿岸住民から継続的に震災の復興実感を聞く、いわて復興ウォッチャー調査(1月実施)の結果をまとめた。地域経済の状況について「回復していない」「あまり回復していない」との回答は計18.2%となり、前回調査(昨年1月実施)を5.5ポイント上回った。主要魚種の記録的な不漁や物価高が地域経済に影を落としている。

 地域経済が「回復した」「やや回復した」は計48.4%で前回比0.1ポイント増にとどまった。「どちらとも言えない」は25.4%(同9.3ポイント減)、「分からない」は7.9%(同3.7ポイント増)だった。

 調査は2012年に始まり、現在は年1回(12~14年は年4回、15~22年は年2回)実施。原則として同じ151人が対象で、今回の回収率は83.4%だった。

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