●後半に3失点 3月3日、ホームで初勝利期す
2024明治安田J3(25日・沼津市愛鷹広域公園多目的競技場)10年ぶりにJ3で闘うツエーゲン金沢は昨季13位のアスルクラロ沼津に0-3で敗れ、降格1年目は黒星スタートとなった。今季から指揮を執る伊藤彰監督は能登半島地震で被災した石川県の状況を念頭に「皆さんに勇気を与えられるようにしないといけない」と来月3日のホーム開幕戦での勝利を誓った。
元日本代表の中山雅史監督率いる沼津は選手が「頑張れ!能登半島」のプラカードを手に試合前の記念撮影に臨んだ。敵地のサポーターも「みんなで行こう北陸AWAY 北陸にエールを」と記された大きな幕をゴール裏に掲げ、両チームが復興への思いを共有してピッチに立った。
敵地に乗り込んだ金沢は白山市出身の大谷駿斗(金沢学院大OB)、加藤大樹、杉浦恭平の3人がフォワードで先発し、GKは下部組織OBで内灘町出身の上田樹が初先発。前半は攻め上がりながらも決め手に欠いて両者無得点。後半は10分に先制を許すと、さらに2点を奪われた。終盤には元日本代表の豊田陽平(小松市出身)ら5人を交代で送り出したものの、ゴールは生まれなかった。
1年でのJ2復帰に向けた大事な初戦はまさかの完封負け。伊藤監督は「このような状況の中で活動できるのは幸せ」と語り、巻き返しを誓った。
次戦3月3日は午後2時から金沢ゴーゴーカレースタジアムでFC今治(昨季J3.4位)と対戦する。