雇用調整助成金1000万円だまし取った疑い、福井の会社役員逮捕 コロナ給付金100万円も

 国の新型コロナウイルス対策の持続化給付金と雇用調整助成金(雇調金)を計約1100万円だまし取ったとして、福井県警福井署と県警組織犯罪対策課は2月25日、詐欺の疑いで福井県福井市、会社役員の男(39)を逮捕したと発表した。同課によると、容疑について黙秘している。雇調金不正受給の逮捕者は県内で初めて。

 持続化給付金の逮捕容疑は2020年5月10日、同4月の売上高が前年同月比で50%未満に減少したとする虚偽の申請を中小企業庁に行い、給付金100万円を振り込ませた疑い。今月5日に逮捕した。

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 雇調金の逮捕容疑は、20年4月の売上高がコロナ禍前と比べて5%以上減少し、実際には勤務していた従業員を休業させたとする虚偽の申請を福井労働局に28回行い、20年10月7日から23年4月17日までの間、助成金計1006万7734円を振り込ませた疑い。25日に再逮捕した。

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