ガザ休戦へ協議加速も合意不透明、イスラエルがハマス掃討作戦継続

Dan Williams Nidal al-Mughrabi

[エルサレム/カイロ 25日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザの休戦案を巡り、仲介国の間で協議が加速している。ただ、イスラエルは同時にハマス壊滅作戦拡大も計画しているとし、ハマス側は恒久的な停戦を求める姿勢を崩していないことから、合意がまとまるかは不透明だ。

イスラエル戦時内閣は24日、情報機関トップらからパリでカタール、エジプト、米国と協議した休戦案について説明を受けた。

サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)はCNNで、パリの協議で4カ国が提案の基本的な内容について合意したと述べた。ただ、カタールとエジプトがなおハマス側と協議する必要があるとした。

イスラエルのネタニヤフ首相は米CBSに対し、合意に至るかはまだ不透明とし、ハマスの要求がより合理的でなければならないと述べた。

エジプト関係筋によると、ハマスとイスラエルの代表団は今週ドーハで仲介国を介した協議を行い、その後、カイロで再協議する予定。

イスラエルメディアはイスラム教のラマダン(断食月)を含む6週間の休戦中に残る人質130人のうち約3分の1を解放する枠組みがあると報じた。

一方、ネタニヤフ氏は交流サイトに「人質解放と(ガザ最南部)ラファのハマス大隊排除を完了するための枠組みに取り組んでいる」と投稿。住民退避を含むラファの軍事計画を戦時内閣が週内に承認する見込みとした。

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