【インドネシア】三菱電機、新首都の政府施設向け昇降機受注[電機]

ヌサンタラで建設中の大統領宮殿などの政府施設(ヌサンタラ首都庁の公式インスタグラムより)

三菱電機ビルソリューションズ(東京都千代田区)は26日、インドネシアで合弁経営する昇降機製販会社、三菱ジャヤ・エレベーター&エスカレーター(MJEE)が、東カリマンタン州に整備中の新首都「ヌサンタラ」の政府施設向けに昇降機計55台を受注したと発表した。

大統領宮殿、大統領府、大統領官房オフィス、国家官房オフィス向けに、エレベーターを33台、エスカレーターを22台、それぞれ受注した。受注額は非公表。3月から順次搬入を予定しており、据え付け・試験調整が完了した後、5月末から6月上旬の引き渡しを計画する。

納入する昇降機は、アジアの中核拠点であるタイの三菱エレベーター・アジア(AMEC)とMJEEの西ジャワ州カラワン工場で生産した部品を使用して製作する。三菱昇降機監視システムやタッチレスボタンも導入する予定という。

納入するエレベーターのうち、10台は国産化率(TKDN)が40%超、11台が36.88~37.88%の認証を取得しているタイプ。残りの12台は現在TKDN認証を申請中で、エスカレーターについても今後認証を申請する予定という。

公共事業・国民住宅省によると、現時点での大統領宮殿の建設進捗(しんちょく)率は56%、大統領府は75%となっている。

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