米1月新築住宅販売、1.5%増の66.1万戸 予想下回るも需要堅調

[ワシントン 26日 ロイター] - 米商務省が26日発表した1月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比1.5%増の66万1000戸だった。寒波の影響などで市場予想(68万戸)に届かなかったものの、中古住宅の在庫不足が続く中、新築一戸建ての需要は引き続き底堅く推移している。

昨年12月の販売戸数は65万1000戸と、従来の66万4000戸から下方修正された。

1月の販売戸数は前年同月比で1.8%増加した。

ネーションワイドのエコノミスト、ダニエル・ビルハーバー氏は「新築住宅市場は中古住宅市場と比較して大幅にアウトパフォームし続けている」と指摘。「中古住宅の在庫不足が続く中、購入者は引き続き新築住宅市場に流れている」と述べた。

前月比の地域別では北東部で72.0%増、西部で38.7%増となった。中西部では7.7%増加。一方、人口密度の高い南部では15.6%減少し、2022年9月以来の低水準となった。

1月の新築住宅価格の中央値は42万0700ドルで、前年同月比2.6%下落した。ただ建設業者が値下げなどのインセンティブを止めるにつれ、下落ペースは鈍化。全米住宅建設業者協会(NAHB)の調査によると、値下げを提案したと回答した建設業者の割合は1月の31%、23年11─12月の36%から2月には25%に低下した。

1月は30万─74万9000ドルの価格帯の物件が成約戸数の大部分を占めた。

1月末時点の新築住宅の在庫は45万6000戸で、12月の45万2000戸から増加した。

1月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は8.3カ月。12月も8.3カ月だった。

建設中の住宅が在庫の59.2%を占めた。未着工の住宅は23.2%、完成した住宅は17.5%だった。

© ロイター