西九州新幹線沿線の騒音測定 長崎県内4地点で基準超え JR九州に対策を要請

 長崎県は26日、西九州新幹線沿線の県内11地点で騒音を測定し、4地点で環境基準を超過したと発表した。うち3地点は前回測定時も超過しており、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構と、運行するJR九州に早急な対策を要請した。
 測定は昨年10~11月、軌道の中心から25メートル離れて実施。その結果、▽大村市小路口本町付近=73デシベル▽東彼東彼杵町瀬戸郷付近=72デシベル▽諫早市下大渡野町付近=71デシベル-の3地点が、70デシベル以下を「望ましい」とする住宅地の基準をオーバーした。
 この3地点は2022年度調査時も基準を超過。県は「直ちに健康被害が出るレベルではないが、感じ方は人それぞれ」として昨年4月、同機構と同社に対策を要請していた。だが、両者はまだ手法を検討している段階という。
 残る1地点は長崎市八千代町付近で、生活保全の必要性がある商工業用地の基準(75デシベル以下)を上回る77デシベルを測定。今回初めて調査した地点だった。

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