長崎北陽台高で地域学習 マイナビのプログラムを活用 商議所と連携、地元企業を理解

チョープロの説明を聞く生徒=長崎北陽台高

 長崎県西彼長与町高田郷の県立長崎北陽台高は26日、就職情報大手マイナビ(東京)の探究学習プログラム「ローカス」を活用した地域学習を県内で初めて実施した。経済団体や行政と連携し、生徒は地元企業や地域課題への理解を深めた。
 2022年度から高校教育で導入した「総合的な探究の時間」の一環。1年生全員が対象で、地域の実情を踏まえて事業展開する地元企業の活動を聞き、各自が取り組む課題研究のテーマを考える参考にした。
 長崎商工会議所が協力し、県内企業11社の社員や県教育庁、長崎市の職員が同校で出張講義した。企業は商社やメーカー、インフラ、金融、物流、マスコミ、IT、サービスなど幅広い業種が参加。各社が向き合っている社会課題や事業内容、サプライチェーン(供給網)などを伝えた後、生徒の質問に答えた。
 液化石油ガス(LPG)販売のチョープロ(西彼長与町)は「地元企業に就職する選択肢もあると思ってもらえたら」と期待を寄せた。聴講した一ノ瀬颯大さん(16)は「ガス会社だと思っていたが、太陽光の事業もやっていて興味を持った。普段は県内企業について知る機会がないので、ためになった」と話した。

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