佐賀大理工学部と独立行政法人水資源機構筑後川局(福岡県久留米市)は26日、研究活動や人材育成の連携・協力に関する協定を結んだ。大学が持つ教育と研究成果、機構の水資源に関わる技術について、相互に連携活用する体制を強化する。
水資源機構筑後川局は、熊本、大分、福岡、佐賀の4県にまたがる筑後川流域で、ダムや筑後大堰(おおぜき)、農業用水の筑後川下流用水など七つの施設を管理している。これまでも河川データを提供したり、機構の委員会に大学の研究者が参画したりしてきた実情がある。
同大で署名式が行われ、佐藤和也理工学部長は「水資源機構と大学は25年以上前からつながりがあり、さまざまな河川のデータを提供いただき、研究を行っている。今後は緊密かつ組織的な関係を深めたい」と述べた。水質や低平地での水の循環などで共同研究や委託研究を進める。
同局の平山周作局長は「管理する施設は建設から40年たつものがある。建設前後の水環境の影響、評価が求められている。協定を機に、知見を有する理工学部としっかりと進めていきたい」と話した。(宮﨑勝)