ハマス、ガザ停戦案受け取る 40日戦闘停止・人質交換など=関係筋

[ドバイ 27日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザでイスラエルと戦闘を続けるイスラム組織ハマスは、全ての軍事行動の40日間停止やパレスチナ人の囚人とイスラエル人の人質の交換を含む提案の草案を受け取った。パリで行われているガザ停戦協議について知る関係者が27日、ロイターに明らかにした。

停戦案には、ガザの病院や食料品店の修復のほか、毎日500台の援助トラックがガザに入るとともに避難民にテントや仮設住宅を提供するなどの内容となっている。

人質交換では、ハマスがイスラエル人の女性や子ども、病人など人質40人を解放するのに対し、イスラエル側はパレスチナ人の囚人約400人を再逮捕しないとの約束の下で釈放すると定めているという。

仲介国は多数の避難民がいるガザ最南部ラファへのイスラエルの地上侵攻を回避するために、停戦に向けた取り組みを加速してきた。

バイデン米大統領はNBCの番組に出演し、イスラエルがイスラム教のラマダン(断食月)期間中にガザで軍事活動を行わないことに合意したと述べた。ラマダンは3月10日夜に始まり、4月9日夜に終了する見込み。

ハマス壊滅作戦を強化する前にパレスチナ人がラファから退避できることをイスラエルが約束したとも明かした。

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