イスラエル、ラマダン中の軍事活動停止に合意 バイデン氏明かす

Jeff Mason

[ニューヨーク 27日 ロイター] - バイデン米大統領はNBCの番組に出演し、イスラエルがイスラム教のラマダン(断食月)期間中にパレスチナ自治区ガザで軍事活動を行わないことに合意したと明らかにした。

イスラム組織ハマス壊滅作戦を強化する前にパレスチナ人がガザ南部ラファから退避できることをイスラエルが約束したとも明かした。

トーク番組「レイト・ナイト・ウィズ・セス・マイヤーズ」での発言は26日に収録され、27日に放送された。

2024年のラマダンは3月10日夕方から4月9日夕方までと見込まれている。

バイデン氏は3月4日までに停戦させたいと述べた。

パレスチナ人の死者が増えていることに触れ、「このままでは世界中の支持を失うことになる。それはイスラエルの利益にはならない」とも語った。

これに対し、イスラエルのネタニヤフ首相はバイデン氏への返答としてイスラエル首相府が発表した声明で、「戦争を早期に終わらせることを目的とした圧力」に抵抗すると表明。ただ、そのような圧力が具体的に何なのかは明らかにしなかった。

また、ハーバード大学のアメリカ政治研究センター(CAPS)とハリス・インサイト・アンド・アナリティクスが26日に発表した世論調査では米国人の82%がハマスよりもイスラエルを支持しているとし、イスラエルに対する米国民の支持が確保されているとした。

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