住宅被害修正4587戸減 珠洲・空き家、納屋

多くの建物被害が発生した珠洲市宝立町鵜飼=2月22日

 石川県の27日午後2時時点の集計によると、能登半島地震による県内の住宅被害は前日発表の7万7804戸から3654戸減り、7万4150戸となった。珠洲市で住宅被害として計上されていた1万4029戸のうち4587戸が、人が住んでいない空き家や納屋、車庫だったことが判明したため修正した。非住家被害も含めると県内の被害戸数は8万4871戸となる。

 住宅被害の戸数は市町別で七尾市1万5050戸、輪島市1万2155戸、珠洲市9442戸、志賀町6423戸、能登町6086戸などとなった。

 12市町223カ所に設けられている1次避難所には5894人、1.5次避難所には128人、旅館やホテルなどの2次避難所には4817人が身を寄せている。断水は七尾市100戸、能登町、内灘町で各30戸、志賀町20戸で解消し、残る世帯は7市町で計2万50戸となった。

 災害関連死15人を含む死者数は241人、負傷者数は1186人で、いずれも前日から変化はない。輪島市の9人が安否不明となっている。

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