“タケノコ発言”沼津市議が「審決の審理」で意見陳述…知事に懲罰取り消し求める(静岡県)

いわゆる“タケノコ発言”で2回の懲罰処分を受け、その取り消しを求めていた静岡・沼津市議が27日「審決の審理」に出席し意見陳述しました。

(坂井 太一 記者)

「江本市議が県庁を訪れ審決の審理が行われる部屋に入ります。これから自身の主張を委員らに伝えるということです」

この問題は2023年9月、沼津市の江本浩二市議が市議会で“市の土地に生えたタケノコを売っている”と受け取れる発言をし、市議会から「陳謝文の朗読」と「1日間の議会出席停止」の懲罰処分を受けたものです。

2023年11月、江本市議はこの懲罰を不服とし、川勝知事に取り消しを求め「審決の申請」を行っていました。

27日午後、懲罰について違法性があったかを話し合う3回目の「審理」が非公開で行われ、江本市議は「審理」を行う弁護士や大学教授ら3人の委員を前に意見陳述しました。

(江本 浩二 沼津市議)

「タケノコ掘りも含めて、竹林の管理は沼津市の了解のもとで行っていた。懲罰では『地主の了解を得ず物を取り、さらにこれを売り払うことは、 森林法、その他の法違反の可能性もある極めて不適切な行為』としたが、まったくの不当である」

委員らは今後も審理を進め、仮に「審決」で懲罰に違法性が認められれば、江本市議に出された懲罰が取り消されることになります。

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