米耐久財受注、1月は6.1%減 20年4月以降で最大の落ち込み

[ワシントン 27日 ロイター] - 米商務省が27日発表した1月の耐久財受注は前月比6.1%減と2020年4月以来最大の落ち込みとなった。市場予想は4.5%減だった。民間航空機の受注が急減した。

12月分は0.3%減に下方修正された。従来は横ばいだった。

1月の前年同月比は0.8%減だった。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「企業の設備投資は将来の経済成長の芽を生む。企業はその支出によって将来的に自社の商品やサービスの需要を満たすためにさらに投資できるようになる」と指摘。「エコノミストらはリセッション(景気後退)への警告を撤回しているが、現実に足を踏み入れている企業首脳陣らは経済の将来についてあまり確信を持っていない」と述べた。

民間航空機の受注が58.9%減少。12月は1.0%増だった。航空機大手ボーイングのウェブサイトによると、民間航空機の受注はわずか3機。12月は371機だった。

輸送機器全体の受注は16.2%減。12月は0.6%減だった。自動車および自動車部品の受注は0.4%減少。輸送機器を除く耐久財受注は0.3%減。12月は0.1%減だった。

一次金属および加工金属の受注が減少したほか、機械受注は変わらずだった。一方、コンピューター・電子製品の受注は1.4%増、電機・家電の受注は0.9%増となった。

民間設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は0.1%増。12月分は0.2%増から0.6%減に修正された。

1月のコア資本財の出荷は0.8%増。12月は0.1%増だった。

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