【ベトナム】ビンF、インドで自動車関税引き下げ要請[車両]

ベトナムの電気自動車(EV)メーカー、ビンファストがインド政府に対し、EV完成車の輸入関税引き下げを要請していることが分かった。ビンファストは25日にインド南部タミルナド州にEV工場を着工しており、現地生産開始までの約2年間、通常100%の輸入関税を70%ないし80%程度に引き下げるよう求めている。ロイター通信が25日伝えた。

ビンファスト・インディアのファム・サイン・チャウ最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、「消費者に当社の製品に慣れてもらうため、2年間だけ限られた車種を対象に引き下げを要望している」と説明した。インド政府はまだ関税引き下げを決定していないが、工場建設は予定通り進めるとしている。

タミルナド州の工場は最大20億米ドル(約3,000億円)を投じ、年間最大15万台の生産能力となる予定。将来的には中東などへの輸出も計画している。昨年のインドの自動車販売に占めるEVの割合は2%だったが、インド政府は2030年までに30%を目標としている。

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