【インド】アダニ、北部に域内最大級の兵器工場開設[製造]

インドの複合企業(コングロマリット)アダニ・グループの防衛部門、アダニ・ディフェンス・アンド・エアロスペースは26日、北部ウッタルプラデシュ州で弾薬とミサイルの生産施設2カ所の開所式を行った。敷地面積500エーカー(約202ヘクタール)超の南アジア最大規模の工場で、300億ルピー(約545億円)余りを投じた。

工場は同州カンプールに設置した。国軍、民兵組織、警察向けに小口径から大口径まで幅広い弾薬を生産する予定で、まず小口径の弾薬の製造を開始した。当初の年産能力は、インドの年間需要の25%に相当する1億5,000万発という。4,000人超の雇用創出を見込む。

人工知能(AI)やデータ分析を利用した最先端の自動化装置を備えており、最高水準の品質、安全性、信頼性を目指す。

開所式に出席したパンデ陸軍参謀長は、このところの地政学的緊張の高まりを考えると、長期にわたる紛争に備えて、国内で弾薬を調達することは重要だと指摘。アダニの大型投資により、民間部門から戦略的な軍事物資を調達できるようになったと称賛した。

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