カターレJ2復帰へ「特別な年に」 左伴社長、小田切監督が来社 北陸ダービー「歴史の1ページ」

今季への意気込みを語る左伴社長(左)と小田切監督=富山新聞社

 サッカーJ3・カターレ富山の左伴繁雄社長と小田切道治監督は27日、富山新聞社を訪れ、今季の抱負を語った。左伴社長は能登半島地震の復興支援、ツエーゲン金沢との北陸ダービーなどに触れ「選手には特別な年だということを胸に戦ってもらいたい」と述べ、11年ぶりとなる悲願のJ2復帰へ意気込みを新たにした。

 カターレは25日に敵地で行われた開幕戦でY.S.C.C.横浜と引き分け、白星発進とはならなかった。ただ、チーム全体の明るさや新旧メンバーの融合の具合など現在の状態は良く「勝ち点は1だが、選手はポジティブに捉えている。次が大事だ」と小田切監督。3月2日に敵地で行われるカマタマーレ讃岐戦、9日に奈良クラブを迎えるホーム開幕戦に向け「サポーターの盛り上がりを感じており、ホーム戦へ最高の準備をする」と気合を入れた。

 今季のJ3は金沢との北陸対決、さらにAC長野パルセイロ、松本山雅FC、大宮アルディージャを加えた北陸新幹線沿線対決など注目の「ダービー」もある。左伴社長は「J2よりもJ3の方が話題性のあるクラブが多いと思う」と強調。ホーム戦への来場を呼び掛け、北陸ダービーについては「歴史の1ページとなるようなプログラムを用意したい」と話した。

 能登半島地震から3月1日で2カ月。小田切監督は「北陸の2チームでJ3を盛り上げ、被災者に元気を与えたい」と力を込めた。

© 株式会社北國新聞社