「こどもまんなか」復興支援 高岡市、3月16日に催し 北陸新幹線敦賀開業に合わせ

北陸新幹線敦賀開業日に多彩な催しが行われる新高岡駅=高岡市内

  ●乗車体験、1メートルたい焼き…被災地の物産展開催

 高岡市は、北陸新幹線敦賀開業日となる3月16日に新高岡駅周辺で開催する記念イベントの概要を決めた。「はたらくくるま」の乗車体験や大きさ1メートルのたい焼きづくりなど「こどもまんなか」をテーマに多彩な催しを展開するほか、能登半島地震の復興物産展も行う。「第二の開業」を祝うとともに、観光振興による地域経済の活性化で一日も早い復旧・復興につなげたい考えだ。

 計画では、新高岡駅南口公園で除雪車や消防はしご車、パトカー、路線バスなどが集う「はたらくくるま」乗車体験を実施。昨年10月に高岡市で行われた「トヨタガズーレーシングラリーチャレンジ」のラリーカー、北陸新幹線の新型車両をかたどった26人乗りの「ミニ新幹線」も登場する。

 飲食エリアでは、地元の飲食店など10店が特産の昆布締めのハンバーガー、弁当などを販売し、ピザや焼き肉など4台のキッチンカーも繰り出す。地元の鋳物メーカー「北辰工業所」が手掛けた1メートルのたい焼きづくりも体験でき、出来上がったたい焼きは無料で振る舞われる。

 子どもたちが遊べるように竹とんぼやバルーン、手裏剣投げのコーナーも設けられる。ステージでは地元マジシャンのコンプレッサーさん、ともやんさんの手品ショーや、富大生による演奏会が行われ、敦賀開業を華やかに祝う。

 隣接するイオンモール高岡もイベントに協力し、「プレイバック写真展」として2015年の金沢開業時の様子や建設風景などを紹介する。「高岡×金沢連携」と題し、両地域の伝統工芸品や、被災地で生産された産品を中心に扱う復興物産展を開催する。駅と同店には募金箱が置かれる。

 観光客だけでなく、地元市民に軸足を置いたイベントとなり、市の担当者は「市を挙げて第二の開業を祝いたい。子どもたちの思い出の1ページとなる日になればうれしい」と来場を呼び掛けた。

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