卒業式、マスク無しで晴れやかな表情くっきり 「お互いの顔を見ることさえもできなくなりました…」5年ぶりコロナ禍前の元通りに

旅立ちの春、卒業シーズンです。
山陰両県の高校の先頭を切って28日、鳥取県米子市の高校で卒業式が行われました。マスクを着用せず、晴れやかな表情がくっきり。実に5年ぶりにコロナ禍前の元通りの開催です。

体育館へ入場する3年生たち。晴れやかな表情がくっきりと分かります。マスクを着けていません。

28日、米子市の米子北斗高校で行われた卒業式。卒業生44人に加え、去年まではコロナの影響で参加できなかった在校生や来賓なども出席し、5年ぶりにコロナ禍前と同じかたちです。

卒業生代表答辞 門脇陽香さん
「クラスみんながマスクをつけ、お互いの顔を見ることや表情を感じることさえもできなくなりました。そんな中でも友達を大切にし、学校行事もできる形を模索しながら実施しました」

3年間を振り返り、表情を引き締める卒業生たち。国歌や校歌の斉唱も5年ぶりです。

式のあとは、それぞれのクラスで最後のホームルーム。今年は保護者も教室に入り、卒業生と一緒に3年間の軌跡をかみしめます。

クラス担任の先生
「明日から君らにもう何もしてやれません。望むことはもう1個だけ。とにかく幸せになってほしい。同じ生活でも幸せって感じる人もいるし感じない人もいる。だから幸せになってくれの次に求めるのは、幸せだと感じる心を持ってほしいということです」

卒業生は
「最高の仲間と一緒に勉強して学校生活を送れて本当に楽しかったです」
「不安なこともたくさんあるけど、新しい人と出会ってどんどんコミュニケーションをとって、自分の価値観とかを広げたいと思っているので、遠くに行くけどそれを希望に頑張りたいです」

3年前、中学校の卒業式には、保護者は参加できませんでした。保護者の思いもひとしおです。

保護者は
「感無量という言葉が一番合うかなと思います。コロナで何もできなかったので、何も制限のない大学生活なので、まずは入学式から楽しんで笑顔で過ごしてほしいです」

ホームルームを終えると、みんなで卒業アルバムの最後のページに寄せ書きを書き合っていました。

卒業生は
「こういう機会に伝えたかったことを最後にしっかり伝えて、お別れが出来たらと思います」

それぞれの道へ新たな一歩を踏み出す旅立ちの春。山陰両県ほとんどの県立高校では3月1日に卒業式が行われる予定です。

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