【韓国】ソウル市が金浦空港の機能強化、名称を変更[運輸]

ソウル市は27日、金浦国際空港(江西区)の名称変更や国際路線の拡大に向けた計画を発表した。空港機能の強化を通じて「西南圏」(永登浦区・陽川区・江西区)の活性化につなげる考えだ。

まずは金浦空港の名称を「ソウル金浦国際空港」に変更する。年内にも変更申請を韓国空港公社に提出する。金浦空港は1963年にソウル市江西区へ編入されたが、名称から京畿道金浦市に位置すると誤解されるケースが多かった。

ソウル市の呉世勲(オ・セフン)市長は「金浦空港がソウルから遠い場所にあると思っている外国人観光客が多くいる。空港の機能強化に向けて、本格的な協議を進める段階にきている」とのコメントを発表した。

■東アジアの路線拡大へ

国際路線の拡大については、飛行距離規制を現在の半径2,000キロメートルから半径3,000キロに引き上げるよう韓国国土交通省に要求する。

現在は、仁川国際空港のハブ化を目指す政策の一環から、金浦空港の国際線の運航は半径2,000キロ圏内で日本や中国東部などに限られている。半径3,000キロに拡大すれば、中国・広州や香港など東アジアの主要都市への運航も可能となる。

■UAMやS—BRTで交通ハブに

金浦空港とソウル中心部のアクセス性も高める。都市航空交通システム(UAM)をはじめ都市鉄道や幹線急行バスシステム(S—BRT)をつなげて、金浦空港一帯を次世代の交通ハブ拠点に育成する。年内にも基本計画案をまとめる予定だ。

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